助成金と補助金のちがい

経産省管轄の補助金は起業などの“タシ”になります。助成金も含めてよく、以下のような表現をされることがあります。

“タダ”で貰ったお金=利益率100%の売上利益

これは補助金はともかく、助成金にとっても本当のことでしょうか?

例えば、助成金200万として、利益率30%の会社の場合、売上670万円必要、人件費も含めると数千万の売上をあげる必要がある200万円という利益をノーリスクで“もらえる”とありますが、いかがでしょうか?

これ、大きな誤解のもとになります。

その誤解の原因は、

仕事以外に、やるべきことをやらないと、助成金もらえませんよ~

ということです。その「やるべきこと」とは、教育、正社員化、時短、有給取得促進、育児休業と、事業主にとっては短期的には「かったるい、利益にならない」ものだからです。補助金は本業と呼ばれる「仕事」が要件にハマれば、降りますよね。

そういうかったるいコトをやるのだから、そしてそれは政府がやるような政策にかなっているのだから、少しはおカネを出してあげましょう、というのが、助成金の趣旨です。

かったるいとは言っても、長期的には莫大な利益をもたらす可能性があります。しかしそういうことまで目が行く経営者の方は少ないですね。なぜかというと経営者は、月の払いをするべく利益を守るため、雇用を守るために資金繰りで毎月必死だからです。

例えば教育をやったから、では助成金ください、というわけにはいきません。社内教育は法律で定められていますから、やって当たり前、助成金は出ません。キャリアアップにつながる難しい教育、要件に合った教育をやってこその助成金です。そこを調整するのが我々社労士の役割ですが、このように全然ノーリスクではないのです。

補助金は字面のように、利益を上げる上での「補助」です。しかし助成金は、利益の上がらないようなことに対する「助成」です。そこを間違えないようにしたいものです。

[PR]
by sinrousya | 2015-08-13 05:00 | ★横断・小ばなし2015


<< 21、建設労働者確保育成助成金 5訂版、表紙デザイン決定!アマ... >>