12、ポジティブ・アクション加速化助成金

ポジティブ・アクション加速化助成金

b0170650_18004924.jpg以前、ポジティブ・アクション能力アップ助成金というものがありましたが、この3月31日に廃止になりました。そのすぐ後釜になる助成金です。

ただしこの助成金は“女性新法”成立後の施行になります。したがって、本書発行時にはまだない助成金ということになります。

301人以上の大企業には、次の3つの事項が義務付けられます。それ以下の会社が実行した場合には助成金が出るということになるかと思われます。

1.状況把握・課題分析 
◦採用者に占める女性比率
◦勤続年数の男女差 ◦労働時間の状況 ◦管理職に占める女性比率

2.行動計画の策定・公表 
◦計画期間・目標◦取組内容 ◦実施時期

3.情報公表 女性が何を重視するかは個々人で異なると考えられるため、公表すべき項目は状況把握の必須項目に加えて女性の活躍状況、企業環境など、省令で列挙される予定です。その中から事業主が選択・公表します。
b0170650_18190349.jpg数値目標と取り組み目標が設定されることは確かなのですが、その数値や具体的な手続きのポイントなどは、法施行後ということになります。7月31日現在で、参議院で審議入りしました。

本書ではこの法律の趣旨にのっとった、現在分かっています助成金の内容と、「能力アップ助成金」時代のモノではありますが、書式例を載せています。




●法改正追補=2015.10.14=========================
女性活躍加速化助成金の創設

実態としてはポジティブ・アクション能力アップ助成金の“後任”です。「ポジティブ・アクション加速化助成金」という予測名称は「女性活躍加速化助成金」に改められました。訂正個所を以下にご案内します。

★ P355 題名 以下の語句を訂正

12 ポジティブ・アクション加速化助成金
⇒12 女性活躍加速化助成金

★ 3行目 「1 制度の概要」全体を以下の文章に差し替え

⇒自社の女性の活躍に関する「数値目標」「取組目標」を設定し、その達成に向けた「取組目標」等を盛り込んだ「行動計画」を策定し、計画に沿った取組を実施して、目標を達成した事業主に対して助成金を支給します。

★ 12行目 「2 受給額」全体を以下の文章に差し替え

⇒2 受給額

●加速化Aコース
「取組目標」を達成した中小企業事業主に対して支給支給額:30万円(1事業主1回限り)(中小企業事業主・・・常時雇用する労働者が300人以下の事業主)
●加速化Nコース
「取組目標」を達成した上で、「数値目標」を達成した事業主に対して支給支給額:30万円(1事業主1回限り)(常時雇用する労働者が300人超の“大企業”でも支給)

P355 下から4行目 ~ P356 上から8行目 「3 受給のポイント」全体を、以下の文章に差し替え

⇒3 受給のポイント

◆ 受給の流れ・ポジティブ・アクションとして「女性の職域拡大」、「女性の管理職登用等」に向けた状況把握を行い、数値目標と取組目標を設定。行動計画で実施し、届出・周知・公表をします。目標を達成したら支給申請します。

① 女性の活躍の状況把握を行い、自社の女性の活躍に向けた課題を分析。

② 自社の課題解決に相応しい数値目標とその達成に向けた取組目標を盛り込んだプランの策定と自社の女性活躍の状況のポジティブ・アクション応援サイトによる公表。

③ 取組目標を達成⇒プランニング及び取組実施に係る助成金を申請。

④ 数値目標を達成⇒取組を継続的に実施、数値目標達成に係る助成金を申請。

☆ 数値目標とは?

女性の積極登用、評価、配置育成、教育訓練、働き方の改革、雇用形態や職種の転換等の問題を見つけ、女性の再雇用や中途採用等、人数を定めます。

①~④は必ず定めます。
①採用者に占める女性比率
②勤続年数の男女差
③労働時間の状況
④管理職に占める女性比率

☆ 取組目標とは?

女性の積極採用、女性の配置・育成・教育訓練、女性の継続就業、女性の継続就業に関する目標のことです。

以下のような例があります。(目標と検証資料の例」図表2

・大学等と連携して女子学生向けのセミナー等を実施
・公正な選考にむけたガイドラインの作成や採用担当者向けの研修の実施・女性の少ない職種への女性の配置転換を可能とする研修の実施
・女性の体力・体格等に配慮した安全具や設備
・機器等の導入等・管理職登用準備研修の受講者選定基準の明確化
・部下の年休取得促進等を行った上司をプラス評価する人事評価制度の構築・実施
・育児休業の取得経験が不利にならない評価制度や昇進・昇格基準の制定・管理職を目指す女性社員を対象としたセミナーの実施
・管理職候補の女性向けのメンター制度等の導入、実施
・一般職から総合職への転換制度の構築、実施
・総合職へのコース転換を目指す女性社員向けのセミナー、研修の実施

☆ 行動計画とは?

以下の4つの要素を盛り込んだ計画です。
①計画期間
②現状をより良くする数値目標
③数値目標達成のための取組目標
④取組の実施時期

具体的には特に、長時間労働是正など働き方の改革に向けた取組を盛り込んでください。

☆ ポジティブ・アクション応援サイト

行動計画を策定した時、数値目標を達成した時には、以下の情報を「ポジティブ・アクション応援サイト」に公表する必要があります。行動計画と前後してもかまいません。

①行動計画策定時 → ・策定した行動計画・女性の活躍の状況に関する情報 (・採用者に占める女性比率、勤続年数の男女差、労働時間の状況、管理職に占める女性比率等、省令に定める14項目のうち、適切な項目を選択)

②数値目標達成時 → 数値目標の達成状況

P356 上から12行目 「4 受給できる事業主」 全体を、以下の文章に差し替え

4 受給できる事業主 

支給対象事業主次のAまたはNに該当する雇用保険適用事業主にそれぞれ支給する。

 加速化Aコースの支給対象事業主は、次のすべてを満たす、常時雇用労働者数が300人を超えない事業主であること。

・通常の労働者を雇用する事業主であること。
・行動計画を策定し、事業所の管轄労働局長への届出を行ったこと。
・長時間労働の是正など働き方の改革に関する取組を行ったこと。
・公表について「ポジティブ・アクション応援サイト」への掲載により行ったこと。
・女性の活躍に関する情報を「ポジティブ・アクション応援サイト」により公表すること。
・行動計画に基づいて、計画期間内に支給対象となる取組を実施したこと。
・複数の取組内容の場合は、そのうち少なくとも1項目以上の取組を実施したこと。

 加速化Nコースの支給対象事業主は、上記加速化Aコースの要件に加えて、次のいずれの項目も満たす事業主であること。

・ 行動計画に定めた目標について、その達成のための取組目標を達成した日の翌日から3年
 を経過する日までに数値目標を達成し、支給申請日までその状態が継続されていること。
・当該数値目標を達成した旨を、女性の活躍に関する情報を「ポジティブ・アクション応援
 サイト」への掲載により公表していること。
・加速化Aコースの支給対象事業主の判断に当たっては、常時雇用する労働者は、雇用契約
 の形態を問わず、事実上期間の定めなく雇用されている労働者を指すものであって、次の
 いずれかに該当するものとすること。

  ○期間の定めなく雇用されている者
  ○契約社員等であって、雇用期間が反復更新されて事実上期間の定めがないと認められ
   る者。すなわち、過去1年以上の期間について引き続き雇用されている者又は雇入れ
   の時から1年以上引き続き雇用されると見込まれる者。

★ P356下から6行目~P358上から10行目 「5 受給手続 」全体を、以下の文章に差し替え

<ステップ1>女性活躍推進法に基づく一般事業主行動計画(以下「行動計画」といいます)を策定しましょう。

<ステップ2> 策定した「行動計画」について、都道府県労働局への届出、労働者への周知、公表や女性の活躍に関する情報公表を「ポジティブ・アクション応援サイト」により行いましょう。

<ステップ3> 数値目標の達成向けた取組を実施し、取組目標を達成しましょう。 取組を実施したら【加速化Aコース】の支給申請が可能です !

取組目標を達成した日の翌日から起算して2か月以内に、「女性活躍加速化助成金支給申請書(図表1)及び「支給要件確認申立書」に、必要書類を添付し、本社等の管轄労働局長に提出します。

・行動計画の写し。
・行動計画の労働者への周知及び公表、女性の活躍に関する情報の公表をしていることがわかる書類。
・支給対象の取組を実施したことがわかる書類。
・働き方の改革に関する取組が行われていることがわかる書類(明文化された社内通知等の写し等)。
・取組目標を達成したこととその期日を明らかにする書類(「目標と検証資料の例」図表2参照)。

<ステップ4>数値目標を達成し、達成状況を「ポジティブ・アクション応援サイト」に公表しましょう。数値目標を達成したら、【加速化Nコース】の支給申請が可能です!

取組目標を達成した日の翌日から3年以内に数値目標を達成した時、数値目標を達成した日の翌日から起算して2か月以内に、「女性活躍加速化助成金支給申請書(図表1)及び「支給要件確認申立書」に、本社等の管轄労働局長に提出します。

・加速化Aコースで提出した添付書類は省略できます。
・数値目標を達成したこととその期日を明らかにする書類(取組前、取組後及び支給申請日におけるそれぞれの数値がわかるもの)(「目標と検証資料の例」図表2 参照)。“検証資料”とは、添付書類もしくは作成必須の書面のことです。
・数値目標を達成したことを、「ポジティブ・アクション応援サイト」等により公表していることが確認できる資料

P358 「6 社会保険労務士より一言」全体を、以下の文章に差し替え

助成金受給のためには、まずは、「取組目標」「数値目標」に注目する必要があります。(図表2)に示した取組目標、数値目標に近い取り組みを行い、達成できそうなものが1つでもある場合は、申請してみる価値があります。まずはこの図表2の例から検討してみましょう。

★ P359 図表1 以下の書式に差し替え
b0170650_20043916.jpg
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★ P361 362 363 削除。新たな図表2として、以下の表2枚を挿入。
 「◆図表2 ポジティブアクション能力アッププログラム 研修実施結果書」
 を以下の通り訂正

 ⇒「◆図表2 目標と検証資料の例」

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●法改正追補=2016.4.1=========================
女性活躍加速化助成金の改正

上記追補版の以下のところを改定

2 受給額
●加速化Nコース
「取組目標」を達成した上で、「数値目標」を達成した事業主に対して支給支給額:30万円(1事業主1回限り)(常時雇用する労働者が300人超の“大企業”でも支給)

⇒●加速化Nコース
「取組目標」を達成した上で、「数値目標」を達成した事業主に対して支給支給額:30万円(1事業主1回限り)常時雇用する労働者が300人超の“大企業”でも支給されますが、常時雇用する労働者が301人以上の事業主については、従前の支給要件に加え、女性活躍推進法第9条に基づく認定を受けたこと又は行動計画に定める女性の活躍の推進に関する取組を実施し、女性管理職比率が業界平均値以上となったことを支給要件とします。

上記追補版の以下のところを改定 P361 「◆図表2 目標と検証資料の例」の書面を以下に差し替え。
女性の継続就業に対する目標ががなくなりました。

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by sinrousya | 2015-08-08 07:00 | 2015年度扱い助成金


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