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改正後1ヶ月で改正!

実習型雇用支援事業

昨年7月に鳴り物入りで登場した助成金です。まだ時は自民党政権、景気対策の最後の1打というところだったでしょう。「緊急人材育成支援事業」という措置の中の1つの措置として、年度替りの3月まで推移しました。このいきさつは記事の通りです。

しかし「緊急人材育成支援事業」を4月に卒業して、改めて1助成金として独立してみると、おカネが足りなくなったか、他の雇用助成金が使われず、偏りがでてきたのでしょう。内容がにわかに厳しくなりました。前代未聞の1ヶ月と10日での改正です。

助成金がコロコロ変わる原因には以下のようなモノがあります。
・おカネがなくなった
・似たような助成金がでてきた
・厳しくなりすぎて誰も申請しなくなった

助成金は2ヶ月先を読んだ予算措置です。ですから誰も申請しなくても、2ヶ月は生き長らえるわけですが、この実習型の場合、誰も申請しなくなることを見込んで、助成金を早めに「老化」させたモノと言えるでしょう。

民主党政権になって雇用関連は以下の助成金が縮小・廃止の槍玉に挙げられています。
キャリア形成促進助成金
育児休業取得促進等助成金
労働時間等設定改善援助事業

労働時間等設定改善援助事業は弊事務所でも取り扱った事がなく、HPにも載せていません。こういう指摘が堂々とされ、報道に流れるのは、政権が変わったせいでしょうか。

無駄遣いを削減するのはイイのですが、パンフレットのインクも乾かないうちの改正は、混乱やさらなる無駄使いを呼びますので、できれば慎んでいただきたい所です。
by sinrousya | 2010-08-16 10:36 | ★助成金小ばなし